紫水晶なのだが、うすずみ桜ような色あいに。
求肥(ぎゅうひ)でできた、京菓子といった風情も。母岩が、いい具合に小豆(あずき)色なので、いっそう、おいしそう。
今回の「さくら祭り}では、例の桜色のコバルト方解石がいちばんの目玉なのだけれど、これも、見劣りしないはず。
並木をなす里の桜を愛でる人もいれば、山あいでひっそりと咲く桜がよいという人もいる。そんなところか。
こちらの水晶仕立ての桜は、淡い白さが身上。
背景の色と、角度を少し変えてみた。
光の具合で、先端が透けて、キラリとかがやく。それもまたよし。
水晶ならではの、おたのしみである。