〈さくら祭り〉のカートオープン。
さっそくたくさんのご参加、ありがとうございます。
意中の鉱石を入手できたかた、おめでとうございます。
わたしの箱入り息子たち(笑)ですので、可愛がってやってください。
(なぜか娘ではない)
惜しくも、のがしたかた。ごめんなさい。
ご希望が殺到していた桜色方解石のような石を、たくさんご用意できるとよいのですが、同じものがふたつとないこともまた、鉱石の魅力ですので。
いつかまた「これは!」と思う石と出逢うチャンスもあることでしょう。
こうなったら、自分で石屋さんをめぐってみよう、と思うかたもあるかもしれません。
でも石屋さんは女こどもには手強いですからね。
とうぶん、わたしにお任せください。またまた、たのしい石を掘りだしてきますので(笑)
本探しもまた、鉱物の出逢いと少し似ています。
「あのときは高くて買えなかったけれど、今なら買えるのに、目的の本が見つからない」ということがありますよね。
学生のころは、とくに財布のなかみが乏しかったので、あきらめた本も山ほど。
それでもグラフィック関係の本は苦労して買ったものですが、この2月くらいにアマゾンが洋書のバーゲンを開催していて、その昔入手できなかったデュラックの「アラビナンナイト」だの、ラッカムの「真夏の夜の夢」だのが、ずら~り。
しかも、印刷が昔の本よりずっときれい。デジタル技術に感謝!であります。
さらに入手困難だったカイ・ニールセンが!!
色気と技術がもう最高!うっとり・・・のイラストレーターです。その昔、どれだけ模写に挑んだことか。いまだにわたしのアイドルでありつづけています。
学生時代にあきらめたイラスト集の数々が、ラインナップされていて、おもわず大量に注文を(笑)。
カイ・ニールセンは1886年コペンハーゲン生まれ。日本でいえば明治19年です。20世紀初頭に活躍したイラストレーター。そんな古さを感じないでしょう?
バブル期以降、しばらく紹介されることがなかったので、若いかたはご存じないかと思いまして。
ほんとうは教えたくないのですけどもね(笑)
先ごろ、カード会社から届いた請求書を見て、「どうしてこんなにアマゾンを儲(もう)けさせているんだ」と思ってしまいました。
さらに2月は、リアル書店でも洋書バーゲン中でしたので、ここでも散在を(笑)
アマゾンでさんざん買ったのだし、と思いつつ立ちよった渋谷のロゴスで、見つけてしまいました・・・。
コーネルのすばらしい作品集を。コーネルの本はすでにたくさん所有しているのですが、今まで持っているのよりもずっと図版の数が多く、初めて目にするオブジェもふくまれていました。
わたしの長年の読者のかたで『夜間飛行』(作品社刊の単行本)をお持ちのかたは、コーネルの名前を記憶していらっしゃるでしょう。
函(はこ)のなかに、めくるめく世界を展開する作家で、「ニューヨークの児童図書館に通いつめて想像の世界にひたっていた」という作者の少年時代の抽斗(ひきだし)が、そのままオブジェになっているのです。小瓶(こびん)やら、貝殻(かいがら)やら、真空管やら、雑誌の切り抜きやら、が詰めこまれています。
そろそろ、日本での作品展がひらかれてもよいころだと思うのですけども・・・
新刊の『咲くや、この花』も発売になりました。
このたびも望月通陽さんの装丁画です。クロツラ!
書店のレジなどで配布している「新刊展望」5月号、巻頭エッセイを掲載することになっています。この号はまだ書店にはならんでおりませんが、ときおりレジでチェックしてみてください。