7月もはや10日。
まもなく『野川』(河出書房新社)が書店にならぶので、
手にとっていただければ幸いだ。
「あのころのデパート」を連載中の「Yomyom」も発売中。
「新潮」8月号(まもなく発売)に、
「デカルコマニア」の集中連載の第1回目が載っている。
という調子で春以来、ずっと原稿にかかりきりで、
そろそろ気分転換がほしいところだ。
野川周辺には、ホタルが棲息していそうな雰囲気の場所は
いくらかあるのだが、自然状態のホタルは復活していない。
ホタルがいるとすれな、それは保存会のかたがたの、活動のたまもの。
ホタルが乱舞する光景は、
地域の長老たちの「語り」のなかにしかない。
それは絵でも映像でも再現できないものだ。
日が傾く午后おそく、
川面(かわも)だけが、空を反射して光をおびている。
人気(ひとけ)もなく風情もあり、もの思いにふけるには、
ぴったりなのに……。
実際にはこんな時刻には蚊がたくさんいて、
川ばたの小径をあるくのは要注意だ。
それに犬の〇〇も見えにくいし。
きょうはもうひとつおまけ画像。
たなばたにちなんだ、金平糖の笹飾りをいただいた。
金平糖を星にみたて、笹に結びつけてある。
淡青色の金平糖がうるわしい。
7日は雨で、星空など見えなかったけれども、
せめて気分を味わうことにする。
『レモンタルト』の主人公の姉(故人)のなな子さんの誕生日でもある。
彼と義兄の消息は、読者のかたには今はわからないわけだが、
いつもどおりだったと、お伝えしておく(笑)
読者のかたからの要望が多かったので、
連載を継続しようとは思いなおしているのだが、
今は原稿を書くゆとりがない。
もうしばらく、お待ちいただければ。
むろん、次回はあの「新人」くんも登場の予定。
実はモテる士(つかさ)なのであった(笑)