近所にある高台のカフェにいってみた。
(『野川』の風景でいうと、
古代の多摩川が削りのこした場所で、
国分寺崖線から少しはなれて小山になっているところ)
子どものころの印象では、このあたりは高級住宅地。
用もないのに近寄るところではなかったので、
ご近所なのに(この土地にもう四十年以上も住んでいるけれど)
過去に2度しかこの高台にのぼったことがなかった。
ここも昔はS山が
(『野川』にはS山と書いているけれど、
浅間山〈せんげんやま〉のこと)
よく見えた。
住宅街のなかのカフェで、しかも平日の午后なのに、
盛況で、びっくり。
お散歩マダムのサロンらしい。
はやりの、「おうちカフェ」のたぐいだ。
高台に面して庭があり、秋ばらが咲きほこる。
(かなり野放図なかんじに)
インテリアにはちょっと呆然。
お茶とケーキは学食風。
わたしにとってはロケーションだけが合格の
お店だったけれども。
(のんきな土地がらで、競争がないので、こんなものかも)
秋ばらの匂うテラスから、国分寺崖線とその下の段丘面が一望できる。
S山は大型マンションにさえぎられて一部しか
見えない。
昔は、さぞや景色のよい庭だっただろう。