この季節は、報道番組の特集などで、
どこの局もおなじような品ぞろえの
大そうじの「お役立ちグッズ」を紹介している。
または、
大そうじの、「プロの技」など。
寒くて、指がよく動かず、
そうじなど、したくないワタシは、
番組を横目で見つつ、
そこまでして、そうじしなくても、
などと、うそぶいている。
キッチンのシンクの水あかとり。
「クエン酸のうすめ液と、つかい古しのストッキングで
ピカピカに」
だそうだけれど、
わたしの経験から、
ひとつだけ、注意点をあげるなら、
樹脂は酸に弱い。
水栓コックの外まわり(つまり、水あかが着く部分)は
樹脂ではないけれど、
コックの内部に樹脂がつかってある(ものもある)。
わたしも、かつて
海を汚染しない、ために
合成洗剤をやめて、
重曹&クエン酸そうじに切り替えていたことがある。
すると、
ある日、水栓コックのヘッドがゴロンと落ちた。
え???
と思ったときはすでに遅く。
システムキッチンの製造業者(代理店)に
修理してもらうハメに。
水栓コックは、たいした値段ではないけれど、
出張費がかかる。
このとき、はじめてコック内部に樹脂がつかわれているのを
知った(内部のことなど、ヘッド落ちでもしなければ、知るわけもなく)。
代理店の人は、わたしの家のシンクまわりにある
妙な洗剤を目にして(メーカーのボトルではない)、
すぐ、ピンときたのだろう。
「どういう洗剤をつかっています?」と
たずねる。
重曹とクエン酸と答えた。
「樹脂は、酸に弱いんです。水栓まわりは、避けてつかってください」
「でも、ここの水あかがいちばん気になるんですけど」
「昔ながらのスチールたわしで」
「取扱い説明書には、金属製たわしは、使うなと、書いてあります」
「ふつうに使えば、大丈夫です」
「でも、スチールたわしでは、水あかは落ちません」
「洗剤つきのスチールたわしなら落ちます」
「あれは、シンクを傷つける、というのが常識です」
「私は、使っています」←サービスマンは男性。
よって、イマイチ信用できない。家のそうじを自分でしているとは思えない。
結局、いまだにスチールたわしは、
使っていないけれど。
シンクまわりのクエン酸そうじは、やめた。
みなさんも、樹脂が溶けないていどの
おそうじを、どうぞ。