きのう、晩ごはんの時間に「刑事コロンボ」を見た。
わたしの好きな<死者のメッセージ>の回。
アヴィゲイル・ミッチェルという名の女流ミステリー作家が犯人。
このアヴィゲイルを演じているルース・ゴードンが
主演した伝説の映画「ハロルドとモード」を
もう三十年ちかく、ずっと見たいと思っていた。
(知る人ぞ知る、のマイナー映画なので自主上映でもないかぎり
見るのは困難)
それが昨年、38年ぶりに上映されたのだが、
その情報はキャッチしていたものの、
仕事が詰まっていたのと、
上映がレイトショーである、ということが重なり、
見逃した。
すご~く、心残り。
知らない人のために、ちょっと紹介すると、
自殺願望があり、
高級車を霊柩車に改造して乗りまわす少年ハロルド
(19歳なので、わたしの定義では少年ではないが)と
他人の葬式に出るのが趣味のおばあさんモードが
運命的に出逢う、というストーリー。
年の差カップルがカッコいい。
(舞台化されて、日本版もあるけれど、
この物語は役者が命。
映画版のハロルドとモードは、もう絶対のハマリ役。
わたしには、ほかの俳優など考えられない)
刑事コロンボのアヴィゲイルは、
どう見てもアガサでしょ?
という役どころ。
有名作品とはいえ、
ミステリーなのでここで筋は明かさないことにする。
わたしとして、この回で注目している場面は
(というより、いつもなぜか気になってしまう)
コロンボがアヴィゲイルにお茶をごちそうになる場面。
お砂糖はいくつ?
と訊かれたコロンボが
3つ、と答えるのもびっくりだが。
そのあと、立ったまま紅茶を飲みつつ、
おしゃべり。
そこへ部下がテラス側の出入り口から登場。
ひそひそ話をしたあと、そこから出てゆくのだが、
ティーカップをどこかへ置いた形跡がない。
というより、
部下が登場したとき、カットが変わり、
(ドラマ的にはひとつの連続し場面なのだけれど)
そのあとで、カップを持っていない。
演出の人が、忘れたんだなあ、と。
ふだんは、ちょっとした演出ミスに気づくほど
目ざとくはない。
(それに話の筋とは関係ないことであるし)
紅茶を飲む、という
自分でも好きな状況設定であったために、
妙に注目してしまったのだ。
久々に、長々とドラマを見た。
3月以来、
CS放送もほとんど見ていなかった。
「ホワイトカラー」のシーズンが更新されているのも
うれしい。
しかし、3月以降の放送は見ていなかったので、
今は一挙放送されるのを待っているところ。
世間のかなりの人が見るらしい
年末年始の番組は、
まったく興味がない。
いつもどおり、本を読みながら
晩ごはんを食べる、と思う。