またもや原稿に埋没してしまい、
こまめに更新してこその、
ブログの意味をなさず「失礼しました。」
お気づきのように先月からひとつ仕事がふえ、
毎日新聞社発行のPR誌『本の時間』で、
「団地で暮らそう!」の連載をはじめた。
高度成長期の都市部への人口流入にたいする
住宅政策としての団地が、
いまや昭和のノスタルジーを表現する
<アイテム>となっている(かもしれない)。
この物語(フィクションなのですよ~。云うまでもなく)の
主人公はレクワーカーの安彦(あびこ)くん。
団地に住んでみようかなあ、と思いつき、
実行した彼の、オドロキやふむふむ、を
小説にしたもの。
団地さんブームの火つけ役
元祖団地マニアの大山顕さんの精緻な模型と
愛情あふれる団地讃歌に
こころ躍った流れで、
団地で育った者としては、
お菓子、デパートのつぎに書きとめておくものとして、
団地をテーマに選んだわけです。
団地のふしぎ、を中心に。
ところで、団地といえばふつうには公団の
団地をさすのだが、
わたしが暮らしたのは公社のほうなので、
安彦くんも公社団地の住人になっている。
公団と公社には微妙なちがいがあり、
そんなこともチマチマと書いてある。
建設当初はモダンだった団地も
50年ですっかり老朽化して、
一部では建て替えも進んでいる。
団地さんの誕生から現在までの歳月は、
わたし自身の半世紀とすっかり重なる。