池袋で開催されたミネラルショウに出かけてきました。
今年のテーマは螢石とのことで、
特別展示会場では
うっとりするような標本を鑑賞できました。
ほとんどがフランス産の螢石です。
これまで螢石といえばイリノイ州、
あるいは中国産と思っていましたが、
欧米のコレクターのあいだではフランス産は
美品が多いことで古くから知られていたそうです。
東洋の一般人であるわたしのような者の
目には触れることのなかった標本たちです。
今回は、フランスの有名コレクターのかたのコレクションが
展示されました。
かつてはフランスの鉱山でもさかんに螢石の
採掘がおこなわれていたそうです。
いまではその多くが閉山となっています。
収集標本向けの螢石のみ採掘を行っている、という
コメントがありました。
それだけ、クオリティの高い石が採れるということですね。
ピレネーやモンブランなど
ヨーロッパ最高峰の山々でも螢石が採れるそうです。
経験のあるクライマーのみが到達できる剣が峰の
標本は品質も最高ならば
お値段もびっくり、ということらしいです。
画像は展示してあったものを接写しました。
雪のような水晶をともなった青い螢石で知られる
ピレネーの鉱山で採れたものだとか。
会場の照明が一般的な蛍光灯なので
なかなか色の具合を再現できないのですが、
ほんとうに驚くほど青い、ウツクシイ螢石でした。
めずらしいイエロー螢石や
魅惑のピンク螢石
真っ白な水晶の結晶におおわれた
冷凍螢石のような標本までありました。
冷蔵庫の霜におおわれているみたいなのです。
無色透明の螢石もありました。
まさに氷の城をのぞきこむようでした。
天井いっぱいに螢石があるような坑道で
採掘している写真も展示されていましたよ。
螢石のドームとは!
妄想バクハツ。
そんなわけで、買いものよりも展示に夢中になった
今年のショウでした。