calcite & sphalerite
北イタリアにはすみれのエッセンスを
染みこませた砂糖があるのだとか。
これは、角砂糖(ちょっと食べかけて欠けている)。
標本のラベルにあるsphaleraite(閃亜鉛鉱)の
部分は裏側に。
それを内蔵物とするならば
すみれ色の不思議な街が映るモニタに
見たててもよいかもしれない。
〈テレヴィジョン・シティ〉のような。
――春ごろ、上下巻を合本にした文庫新装版が出る予定。
violan
昨年末の標本市の展示でフランスにも螢石の美品が
採れることを認識したばかりだけれど、
こんどはフランスやスイスと国境を接する
北イタリアのすみれ色の標本と出逢った。
その名もビオラン。
すみれ色のマーブルもようが浮かんでいるようにも見える。
蝶の翅のようでもある。
azurite
小さな青い船。
子どもが庭の池に浮かべて遊ぶような。
すこし塗装が剥げて、
以前の持ち主の手もとにあったときの
緑色のペンキがちらちらと。
cavansite
ミルキーホワイトとマリンブルーの
カラフルなキャンディ。
これが、アイスランドやカナダの産ではなく
熱い国のイメージがある
インド産というのが、面白いところ。
apophyllite
魚岩石は、淡緑色のメロンウォーターのような
色あいのウルワシイ標本を見ることが多い。
このたびの標本は、
ごらんのとおり濃い緑。
緑の船のように見えるアングルで撮影してみた。
結晶を積みこんで、どこへ行くのか。
2月なかばごろ、カートオープン予定。
詳細は耳猫風信社の鉱石倶楽部の
アップを待ってご確認ください!