しばらく夏バテしておりまして
塩尻図書館にてのトークイベントの
ご報告が遅れました。
東日本は雨つづきの8月ですが、
6日は晴れ間がのぞきました。
塩尻市は、太陽が近い、と感じるような強い日射しでした。
塩尻図書館は
吹き抜けの採光が目にやさしい、
くつろげる空間でした。
棚のデザインも機能的。
とりわけ雑誌の棚は充実していて、
バックナンバーも閲覧できるようになっています。
うらやましい図書館でした。
ちょうど6日でしたので、
司会者の発案で、72年まえの広島の犠牲者のかたがたに
黙祷をささげたのちのトーク開始となりました。
タイトルは
「作家生活30年を振り返って」ですが、
1988年のデヴューですので、正確には来年が30周年となります。
全作品リストはまだ準備中なので、単行本になった作品のリストを
資料としてお配りしましたが、
網羅的にお話しするには時間が足りませんので
『少年アリス』『改造版少年アリス』『冥途あり』、
新刊『銀河の通信所』を中心にお話しいたしました。
『改造版少年アリス』は親本にそのまま修正を加筆しました。
そのさいに、
イラスト――学校やスカラ座やくじら山の地図や凌霄花や水蓮の花など――を
描きこんでおりましたので、そのご紹介もしました。
刊行された本に、朱筆を入れるのは
宮沢賢治さんの真似をしたのです。
『冥途あり』では、広島のお話もしました。
今世紀になり、アメリカの公文書館に保管されていた画像があらたに公開されました。
原爆投下前の7月25日と投下後の8月8日に広島上空から撮影した航空写真です。
驚くほど鮮明です。
これらの資料は『地図中心』(日本地図センター刊行)
という地図雑誌の2005年号外で詳細を見ることができます。
『銀河の通信所』は雑誌掲載分のほかに書下ろしを加筆して
単行本といたしました。
耳猫風信社でご購入くださったかたがたへの発送も完了いたしましたので
そろそろみなさまのお手もとにとどいているかと思います。
ご感想をお聞かせ願えれば、幸いです。