アヌ・トゥオミネンのことは、以前に「小説現代」のコラムに書いたのを、記憶にとどめてくれている人もいると思う。
今回の新しい作品集は、あまりに素晴らしいので、実はないしょにしたい。でも、一方では、ふれて歩きたい。一冊の本で、こんなに豊かな気持ちを味わえるなんて。手ざわりや、かたちを愛(いつく)しむことって、だいじなんだなぁ、とあらためて思う。
この本の、購入は、リムアートのホームページで。
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また、4月12日(土)~27日(日)まで神宮前のギャラリーArt-U roomにて「アヌ・トゥオミネン 森の住人」と題して個展がひらかれる。図版で見るのとは、またちがった作品の味わいがあるにちがいない。作品の性質から、図版でたのしむべきもの、という面もたぶんにあるけれど(だって、わたしたちの意識に語りかけてくる作品だからね)。
でも、春の散歩の余裕があるなら、ぜひ出かけてみよう。