きのうは、昼すぎから晴れたものの一日肌寒く。そんななか、サイン会へ足をお運びくださいました方々に御礼を。めったにワンピーズなど着ないのだが、たまには、と思ってワンピースで出かけた。夏ものだったので、寒かった(道中はコートを着こんでいた)。
帰宅して、頂戴したお手紙や整理券に記してくださったメッセージを拝読。紀伊國屋書店さんが、整理券に印刷した書名の一部を「カストラーレ」と書いていらっしゃるので、カストラート(虚勢歌手)とカルトローレが頭のなかでまじりあった、と記しておいでのかたも。・・・たしかに。
『カルトローレ』連載時は、キビ色と表現していたが、単行本のさいに「きび色」とした。これは、ヒエ・アワ・キビのきびで、小鳥のエサの色。わが家のピキ王子の大好物。いつも、はでにちらかしながら食べている(お行儀悪し)。
沙の字は砂より、いっそう細かいものをあらわすときにつかう。文字としては沙が先にあり俗字として砂が定着したようだ。和語では、いさご、すなご、まさご(まいさご、の略)、という表現がある。
コレクションのなかに、きび色の沙はない。画像のやや褐色(かっしょく)の沙(筒状ガラス容器入り)はゴビ沙漠の沙、両どなりの白っぽいのは沖縄鳩間島の星砂、あかるい灰色に黒粒がまじったのは、地中海チュニジア寄り孤島の沙で、黒粒は雲母、丸い容器のなかにあるのは茨城県日立市の石英。まんなかの物体(ロール菓子のようでもある)は、ウミユリの化石。