
Wavellite
今回は、わたしのコレクションの紹介。
鉱山が閉じてしまったので、今は採集が困難になった、アメリカ、アーカンサス州産出の鉱物で、日本名は銀星石という。アルミニウムやフッ素をふくむ石。
このなんとも風雅な名のゆえに「少年アイテムとしては欠かせない」、とかつてのわたしは思っていたので、あちこちに登場している。
銀というよりは、淡く緑がかった色あい。薄荷糖のかけら、というイメージで。
・・・しかし、今こうしてながめていると、白緑(びゃくろく)の桜を背にいだく者が、突っ伏している(しかも、しっぽがある)、と見えてしまうのは老成か。あるいは欲深くなったのか。
改造版『少年アリス』の見本ができあがった。わたしも編集者も満足のできばえ。装本のデザイナーは、近ごろの河出文庫でわたしの本の担当をしてくださる松岡史恵さん。今回も、「切り抜き」などの緻密(ちみつ)な技(わざ)を駆使して、たのしい仕上がりになっている。
クリスマスシーズンにあわせて、クリスマスカラー。とはいえ、春でも夏でも、季節になじんでしまうと思う。
河出書房新社のWebの特設ページは19日に開設予定。
それまで、今しばらくお待ちあれ。