
これは〈亀乗りウサギ〉というのである。
昨年1年間、西武線鷹の台駅そばの松明堂ギャラリーで、望月さんと造形作家のかたのコラボによる作品展が、月がわりでひらかれた。望月さんの本職である染めにはじまり、ガラス、ブロンズ、鉄、漆などさまざまな素材と、それぞれの素材における独自の世界をお持ちの造形作家のかたとのWith展であった。
年があけて、その総集編展がPART1,PART2の2部構成でひらかれている。
わたしは年末からひきつづいての原稿書きが、なかなか終わらず、PART1展も終わりまぢかの23日に、ようやく出かけることができた。
画像は、そのさいに許可をいただいて撮影した鉄作品の一部。
染色の型を彫る。そのフォルムのとらえかたを発展させて、鉄作品もまさに、フラットな鉄の面から彫りおこされている。
型紙を彫る場合よりも、いっそう柔らかい線が生まれているところに、望月さんと鉄の相性のよさがうかがえる。
シルエットもたのしい。

これは〈髪を洗う少女と、未熟なイカロスのシルエット〉と〈花と遊ぶうち〉
作品たちはユニークでユーモラスで、なんともかわいらしい。
そうして、よくながめると、とっても悪いことをしているのに(笑)、ほほえましい。
疲れて帰宅したときに、玄関でお迎えしてほしい作品たちである。
2月1日から23日までは、PART2展となる。
陶彫、うるし、ペン画などの作品と型染、光文社古典新訳シリーズのカバー作品が展示される。
なお、このたびご紹介した、鉄作品をごらんになりたいかたは、おなじく2月より銀座のギャラリー椿での望月通陽展において、展示があるそうなので、そちらで機会をもってほしい。開催の詳細は、ギャラリー椿のホームページを(現在、まだア2月の予定はップされていない)。