
きのうの日曜日、コルテオを観た。久しぶりのシルク・ド・ソレイユの公演だった。
ノベルティ(というより、スーベニアか)のなかから、携帯クリーナーを選んで買ってきた。
今回は、これまでの洗練された技に、リラックスがくわわったという印象。
緊張度が高まる難度のたかい技を、過去の公演とのきはパーフェクトにすきもなく演じてみせていた一方、客席もぐっと肩にちからがはいってしまうのだったが、このたびはある種の完璧さを捨て、ただただ祝祭的気分をたのしめる趣向になっていた。
そのぶん、ファンタジック度がましている。
シャンデリアやシフォンの布に、うっとりすることができる子どもにこそ、観せたいパフォーマンスだ。
とはいえ、会場にいた3歳以下の子どもは、「息苦しくて、暗くて、なんだか気にくわないから、はやくここから出して」という、抗議の声(泣く、ぐずる)をあげていたけれども。
公演のあとでお茶をして、外へ出たら、きれいな丸い月(きょう9日が満月)。天文年鑑によれば、今宵の月は、半影月食。
地球の半影のなかを、月がとおる。本影をとおるときは月が欠けるが、半影では、うっすらとかげるそうである。あいにくきょうは曇り空だが、夜に晴れる地域の人は、ちょっと夜空をみあげてみては?