
たくさん花をつけてほしいけれど、まだ株が小さい。
このあと、雨がふりだすまえに切り花にして挿けた。
早朝、窓をあけると、どこからか、うっすらとスイカズラの匂いがする。
うちの庭にスイカズラはないので、よそで咲いている花の匂いが、
まだかきみだされない朝の空気のなかに、みちているのだろう。
あたりの家が、寝静まっている時間だけのたのしみ。
連休中も仕事で、行楽には出かけなかったが、
各地のにぎわいを見ていると、
出かけなくて正解だったと、思うばかり。
ニュースで高尾山の映像がながれた。
登山道もケーブルカーも人であふれていて、おどろいた。
ちょっと前までは、新緑だろうと紅葉狩りの季節だろうと、
平日に出かければ、高尾山駅でおなじ電車からおりるのは、ほんの5組くらい。
ケーブルカーでは、2、3人がいっしょになるていど。
リフトは、前後の5台くらいには人影なし。
だから、山をひとりじめ(同行者はいるけれど)
している気分になれる。
鳥の声しか聴こえない。
こうなると、憎むべきはミシュランガイド。
高尾山の山頂はたいへんせまい。
登山道で渋滞するほどの人がのぼれば、お弁当をひろげる場所もない。
わたしはいつも、お弁当を持たずに出かける。
茶屋で食べるつもりで行くから。
とうぶん出かけないことにする。
空を翔んでいるような気分になれるあのリフト、大好きなんだけどねえ。
しかし、東京の奥座敷はここだけじゃないから。
ミシュランに載っていないところへ行く。