東京での会期を終えて、阿修羅像が太宰府へ旅だったとの報道を見た。
ものものしい移動ぶり。
真綿などで密着させてくるむと、移動中の振動でかえって傷つくおそれがあるため、特殊な和紙で、ふんわり、とくるんで、特殊ケースに納めての、輸送だった。
また、手袋をしていると指先の感覚が鈍るので、素手での作業である、というのも、おどろきだった。
保護するために、素手である、という選択もあるとは。
天平時代の宝を、無事な姿で今も拝めることを、つくづくありがたいと思う。
あんなに混雑しなけば、あと何度か、会場へ出かけたかったのだけれども。
こんどは、奈良へ出かけたいものだ。