子どものころ、『気象天文の図鑑』に
「これから東京で見られる日食」の日時と、どのくらい太陽が欠けるかを示した図が載っていた。
それによれば、1987年と1988年の欠け具合が最大だった。
(2002年までの案内しかなかった)
7歳の子どもにとっては、とほうもない先の話だったのだが・・・。
国立天文台のホームページで安全な観測のしかたを案内している。
子どものころ教わったのとおなじく、ピンホール式だった。
国立天文台↓
http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/index.html
光を通さない厚紙を用意して、真ん中あたりに小さな穴をひとつあける。
(べつに、三つでも四つでもよい)
テラスやベランダに、白い紙を敷き、そのうえで、穴をあけた厚紙をかざす。
すると、穴を通った太陽の光が、下の紙に像を結ぶ。それを観察する。
日食がはじまると、その像が欠けて、だんだん三日月になる。
この方法だと、子どもも安全。
窓辺でも、プールサイドでも観測できる。
だから出無精(でぶしょう)で、横着者(おうちゃくもの)のわたしには、ぴったり。
国立天文台のホームページでは、むぎわら帽子で、という粋(いき)な提案もあった。
むぎわら帽子を透かして地面に落ちたビーズ玉のような光が、
ぜんぶ小さな三日月になっている。
むろん、なんにもしないで、ただ木陰にいるだけでも、三日月を観察できる。
ここ数日の騒ぎで、各放送局が案内しているから、ご存じのかたも多いだろう。
幸運にも、晴れに恵まれる地域のかたは、
あれこれ面倒な準備をするのはやめて、
涼しい木陰で、木洩れ日をじっくりながめてみてほしい。