文庫『あめふらし』の見本が届いた。
みなさんが、ごらんになれるのは8月になってからだが。
今回は、千野帽子さんに、たいへん興味深い解説をお寄せいただいた。
『少年アリス』以来、わたしはとあるムラのちかくで暮らすことになった。
そのムラの人々と会話をするのは、むずかしい。
そもそもムラの入口がよくわからず、まわりをグルグルまわっている。
・・・というのはむろん比喩なのだが、
千野さんの解説を拝読して、ムラの歴史がすこしわかったような気がする。
そうして、「そうだ、わたしは旅をしていたんだっけ」というのを思いだした。
旅をつづけなければ。
ムラのそばを、ウロウロしていても、なにもはじまらない。
近所の庭先に芙蓉(ふよう)が咲いていた。
アキアカネも群舞している。
毎日、蒸し暑いが、それでも日の出は遅くなり、日の入りは早くなり。
確実に秋が近づいている。
耳猫風信社において8月にご紹介する鉱物は、
夏の晴れた空を思わせる青く麗しい標本をそろえた。
(実際、そんな空はみあたらない夏ではある)
みなさんは、随時休暇をおとりになる季節と思う。
ブログで画像とコメントをアップはするけれど、カートオープンは8月の下旬になる。
心おきなく、夏休みを楽しんでいらして大丈夫。