友人と、ザ・ペニンシュラ東京で、ランチをする。
(正面玄関の水蓮)
西邨マユミ プロデュースのマクロビオティックランチ。
肉料理好きの友人も、
暑さで消化器官が弱り気味のこの季節には、よいかもね、と。
これは前菜。
アジアンな穀類をベースに、厚揚げ豆腐に味つけしたもの。それに各種グリーン・リーフをのせてある。バルサミコ酢のソ-ス。
さすがに、プロがつくるマクロビ料理は、ヘルシーでありつつしっかり味がついている。
メインは旬の魚で、スズキ。レンズ豆と、イタリアンパセリと
とうもろこしのピュレ(素材の甘みがほどよく引きだされていて、たいへんおいしい)
気がつけば、耳に心地のよい音楽が。
ピアノの生演奏だった。
(吹き抜けの、はりだしバルコニーに奏者がいる)
デザートは、豆腐をベースにしたチョコレートムース。
生クリームをつかっていないのに、ちゃんとなめらかで、ふっくらしたムースだった。
どれだけ手間をかけているんだろう? という、きめこまやかな仕上がり。
キャラメリゼしたスライスオレンジが、気にいった。
お茶は、ハイビスカスのキャラメルフレーバー。
香りは甘く、味わうと酸味がある。
香りからは、味の想像がつかず、酸味のある味わいのなかには、
キャラメル風味はのこっていない。
この香りと味覚の差が絶妙だった。
地階にゆくと、ガラス窓ごしに、厨房のようすがうかがえる。
マクロビではない、ふつうのデザートをつくっているところだった。
ザ・ペニンシュラ東京は初めて出かけたけれど、
品よく気さくさを表現しているアジアンな接客が、とても居心地のよいホテルだった。
ちなみに、ランチはほぼ全席が女性客といってもよいほど(平日でもあり)。
肉料理があるわけでもなく、魚もこぶりで、ほどよい分量のランチでありながら、
3時のおやつは要らないほど、しっかり満足感が持続する。
間食をしないですむ。
これが、ただしいマクロビオティックな食事なのだろう。