今年も恒例の、しし座流星群の季節をむかえた。
17日は新月で、絶好の観測日和と思われたが、あいにくの雨空。
18日も厚い雲がとれず。午前3時に起きたが、雲は動きそうもなかった。
きょうの標本は、銀のばら、といった風情の隕石。
たいへん小さいけれども、
とても緻密で謎めいた細工をほどこした、ペンダントトップのよう。
一方の標本が、ばらの花のようなのにたいして、
こちらは、甲虫をかたどった守護符のよう。
わたしにはどうしても、ドクロメンガタガの胴体に見えてしまう。
2009年度版の「天文年鑑」に、
世界最古の落下目撃隕石についての記事が載っている。
わたしは、まったく知らなかったのだが、
それは日本にある。
861年5月19日に落下したとの記録がのこり、
今も九州地方の神社で大事に保存されている、とのことだ。
また隕石には、
火星隕石、月隕石などの分類のほかに、
レリクト(化石)隕石という分類もある。
古生代の地層から、発見される隕石のことだ。
空からの、おくりものの歴史にも、ながいながい物語がある。