ではなく、
うっすらと桜色に染まった方解石。
フォルムはよくある、角ばった結晶なのだが、
かすみか雲か、といった風情の桜色に染まっている。
光のかげんで、桜の色合いが濃くなったり、淡くなったり。
微妙な変化を、たのしんでほしい。

こちらも、方解石。
球状に結晶している。
左は、カチカチに凍った雪のかたまり。あるいは、ひび割れた鏡餅。
右は、雪のばら、といった風情。
なかは空洞で、こんなふうに、小さなスコープがついている。
上記の3つの画像は、いずれもおなじ標本のもの。
球のなかに、さまざまな表情がある。
ぶどう石。
以前に、マスカット色の、まさしくぶどう石、という標本をご案内したが、
これは、真冬にふさわしく白いぶどう石。
あられのつぶつぶが、可愛らしい。
結晶が房状にあつまるので、ぶどう石と呼ばれるのだが、
この標本は、房は房でも、チューブがあつまったような
不思議なフォルムをしている。
雪のように白く、とっても軽い。