セラン石
これはもう、見た目で選ぶ石の代表とも云うべき。
名称の由来や、火成岩のなかでどんなふうに生成されるかなどを、
女子どもが気ににしてもはじまらない。
粋な帯留めを思わせるこの風情だけでじゅうぶん。
くいちがい橋と椿の意匠といったところ。
淡紅の珊瑚(さんご)を黒漆(くろうるし)で染めたような色合い。
反射によってガラス光沢があらわれる。
斑(ふ)入りの淡紅椿なら、東雲(しののめ)とでも名づけられそうな、
うっすらとした、ばら色と黒の対比が粋な標本だ。
裏も、なかなかのできばえ。
繊維状の肌がうるわしい。
段ちがいの、切り口もたのしいので
最後にもうひとつ画像を紹介する。
(あす、チョコレートムース風のアダム石をご案内して、
1月の鉱石をしめくくる予定)