コバルトカルサイト
昨年、鉱石倶楽部における桜祭りのさいに好評だった桜の花のかたまりのようなコバルトカルサイトの標本を、今年もようやくひとつ見つけておいたので、ご案内する。
うずくまる背中のようだった去年の桜にくらべ、おとなしげではあるけれど。
この比喩は、去年の祭に参加していない人には、わかりにくいと思うが、
「左近の桜」シリーズの桜蔵(さくら)つながりで、背中に刺青をほどこした人物が、
うずくまるようだ、との妄想がわたしのなかにあった、という意味。
この春は、楚々とした桜を演出してみた(笑)
桜姫の、豪奢(ごうしゃ)なかんざしといったところか。
桜姫といえば、東文章で、
三島由紀夫、玉三郎、稚児ヶ淵……と数珠つなぎの妄想に突入。
つぎにご紹介するのも
コバルトカルサイト。
標本によって、コバルトの含有率がことなるため、
さまざまな、さくら色になる、という見本。
つぶつぶキャンディのかたまりを思わせる。
(罐のなかで、うっかり固まらせてしまったときのような)
青みが強くなると、こんなマゼンタピンクになる。
今月のご案内は、これでおしまい。
カートオープン日は、耳猫風信社の通販ページで
ご確認を。