コバルト方解石
(モロッコ産)
耳猫風信社の標本をいつもごらんくださっているかたにはおなじみの、
ピンク系のコバルト方解石。
桜の季節に登場することが多いピンク系だが、
結晶のかたまり具合が、あじさいの花房そのものだったので、
この季節のご紹介となった。
クリード石
(アメリカ・ネバダ州産)
こちらの標本も、あじさいの青紫を思わせる色あい。
光の具合によって変化するところも、
あじさいの七変化ぶりに似ている。
微妙な紫の色彩をたのしめる標本だ。
満礬ザクロ石
(アメリカ・ネバダ州産)
母岩つきの満礬ザクロ石。
満礬(まんばん)の礬(ばん)は、アルミニウムのこと。
灰白色の母岩に、ブローチのようにくっついた結晶が
なんとも可愛らしい。
ざくろの色のいろいろ
小さいザクロ石の結晶と、
ザクロ石とおなじ24面体の結晶をもつ白榴石(はくりゅうせき)を
3種3コ入りの小さな標本セットで。
(画像の刺しゅうの水玉のひとつの直径は4ミリ弱)
小鳥の卵を透かしてみるように、
ライトをあててみると、
反射で白く見えていた石が、実は透けるのだな、というのがわかる。
白榴石は沸石(ふっせき)のなかま。
苦土電気石
(ネパール産)
これは撮影に苦労した。
苦土という名称のとおり、反射の色は黒々していて、
レンズをのぞいても、ただの黒い結晶にしか見えない。
でも、光に透かしたときに
なんともいえないもようがあらわれ、
それがからまった糸の呪文のようで
妄想をそそられる(笑)
この画像でも「糸」のようすは見えにくいのだけれど・・・
呪文を解いてみたいかたはぜひ!(笑)