方解石(ナミビア産)
母岩のなかにうずもれた透明な翠緑色の結晶が麗しい。
雨のなかのあじさい、といった感じに演出にしてみたが、
これにミネラライトをあてるとピンク色に螢光する。
まさにあじさいなみの、変化ぶりだ。
(わたしはまともなミネラライトを持っていないため、
ピンク色に染まった画像は、耳猫風信社の鉱石倶楽部にてご確認を)
満礬ザクロ石
(ブラジル産)
この小さな標本のみどころは、階段状の結晶。
沙漠の紅い蜃気楼の演出で(笑)
光を透かしてみると、
紅い玻璃(がらす)の階段に、うっとりと惹きこまれる。
もちろん、小さな世界へはいりこむ、
大いなる妄想が必要だけれども。
階段のようすがわかるように撮影してみた画像。
波にあらわれた海岸線の岩場にも、
こんな階段があらわれる。
日本では、しばしば畳にたとえて、
千畳敷などと云われるが。
満礬ザクロ石
(パキスタン産)
これは、ひらたくて円い果実がはじけて半分になったような
ちょっとユニークなかたちの標本だ。
豆菓子がはじけたようでもあり、
豆好きのわたしとしては気になるかたち。
下の画像だとそのようすがよくわかる。
コマメつき。
満礬ザクロ石
(タンザニア産)
オレンジの皮をむいて、まるごとコンポートにしたような、
そんな色あいが魅力的。
反射の色も透過光もオレンジだが、
光を透かすと、よりビターなオレンジになる。
直径はおおよそ1センチと、とても小さなオレンジ。
というわけで今月の標本はこれで終わり。
お気に入りのあじさいやざくろを見つけてくだされば幸いだ。
ざくろは、果ではなく花の季節ではあるけれど。
ところで、このブログを投稿するページのポップに、
エシレからアイスクリームが新発売!と。
ああ、あのバターでつくったアイスクリームは絶品だろうなあ(笑)