犬顔の人が登場するドラマをよろこんで見ているのだが、
ほんものの犬はどうかといえば、
実は大きい犬は苦手(どこかで聞いたことがある)。
子どものころは、小さな犬も苦手だった。
しつけの悪い犬は苦手というよりきらいだが、
しつけの悪い犬の飼い主は、何よりきらい。
犬もふくめ、動物のあつかいが悪いドラマも見ない。
犬顔の人が出てくるドラマは、たいてい愉快な犬も登場する。
たとえば「WHITE COLLAR」
ところで今月からは、
いつものAXNミステリーで、警察犬の出てくるドラマを放送している。
ウィーンを舞台にしたもので、
事件やその手口や解決法が、面白いというわけではない。
ただ、警察犬(シェパード)のゆたかな表情におどろかされる。
どうやって調教しているのだろうかと。
シェパードのような大きな犬は、町内に一軒くらいしか飼っている家はなく、
その犬はリードにつながれていても、
いつも見知らぬ人間を威嚇するように近づいてくるので、
飼い主のしつけの悪さもふくめてきらいだからよく観察したこともないのだが、
このウィーンのドラマの警察犬は、
もちろんたいへんよくしつけられ、役柄を心得ている。
1頭ではないと思うが、
鳥とちがって、
自分で犬を飼ったことのないわたしには微妙なちがいがわからない。
ぜんぶおなじ犬が演技しているように見える。
よくはたらく犬だ。
犬の愛嬌がみどころのドラマで、子どもむきなのかと思えば
そうでもない。
男女のあからさまな問題が事件に発展することが多く、
(それだけに、洗練からはかなり遠い)
ファミリーで視聴するとも思えないが
ユーロ圏では人気の番組だとのこと。
犬の表情だけは見る価値あり。