そろそろ梅雨入りらしく、
空も、もやもやしている。
庭のあじさいは、彩りが豊かになってきた。
(咲きはじめの数日は、白い)
今月と来月は、「新潮」の
自分ではかなり重要だと思っている原稿の締め切りがあり、
家にこもっている。
なので、わずかな娯楽は書物と海外ドラマという日々だ。
このところのお気に入りだったアメリカドラマの
「WHITE COLLAR」がひとまず終わったのだが
(シーズン2があるのかどうか不明)、
コメディだと思っていたし、実際にそうであったのに、
最終話は、ちっとも笑えなかった。
というわけで、曇りがちの空のように、
気分がもやもやしている。
こんなときは、勝手にシーズン2を想定して、
そのイントロを考えるという遊びに没頭する。
それをここで披露してもドラマを見ていないかたには
なんの意味もないのでやめておくが(笑)、
「おまえには影響力がある」なんていうセリフがさしはさまれている
このドラマには、
ひと味ちがう妄想のたのしみがあった。
原稿が煮詰まったときの
最良の娯楽だったのに(笑)
それだけに笑えなかった最終話は残念。
しばらくは、海外ドラマのプログラムが
わたしにとっては「不発」なので、
書物でまぎらわせることにする。
『野川』(河出書房新社)はカバーの色校正を待つばかりで、
7月上旬の刊行予定。
どんな手触りの本になるのか、
わたしも楽しみにしている。