翠銅鉱(母岩つき)
この麗しい緑の結晶は、タルホ的少年には欠かせないもの。
大正モダンな感覚では、
少年の形容には、緑もたびたび持ちだされたものだ。
(少年店長、渾身の撮影)
全体像は、こんな感じ。
エメラルドの伝説でも、ご案内した翠銅鉱だが、
これはただいま緑の旬の鉱物ということで、
今月も!
おつぎは、
方解石&螢石

少年といえば、やはり淡青色(みづいろ)だ、というかたのために、
立方体の青い螢石が、雪(方解石)のなかにうずもれた、
この澄明感にあふれる標本をどうぞ!
雪の下には、べつの母岩がある。
暑い季節には、
こんなアイスブルーのシャーベットで涼みたい。
スターマイカ(白雲母)
星型の薄片が特徴なのだが、
なかなかかたちのよいものが出ない標本でもある。
今回は、星のとんがりが
ちまちまと重なりあっていて可愛らしい。
つぎなる標本は
藍方石

青い粒々が藍方石の結晶。
火山の溶岩のなかで、こんなふうに青い小さな粒として結晶する
沙漠に落ちた星、と見立てよう。
燃えつきずにのこった、青い粒……。
そうして、きょうの最後はこれ!
少年といえばクリソコラ。

とくと、ご覧あれ。
水晶でコーティングされたところが、
氷の粒のように、きらきらと光る。
グロッタ(洞窟)に魅せられて
目を凝らせば、
めくるめく世界があらわれてくる。