夜天を見あげながら、
ささやかな、おやつを楽しむとしたら、
こんな紅茶のムースが似合いそう。
ミルクティのムースをかさね、
さらに黒糖とアールグレイのジュレをッピング。
……というのは妄想で、
ほんとうはこんな感じの標本
↓
ハーキマーダイヤモンド(ハーキマー水晶)
この手の標本は、自分のものにして
ぐっと接近しないと、
ほんとうの魅力は見えてこないものだ。
つぎは、惑星の画像と云われたら、
ああ、なるほど、と思ってしまいそうな標本。
ルビーインゾイサイト
(灰簾石のなかのルビー)
夜天のどこかに、こんな惑星があるかもしれない。
中心部の紅い雲が、
もちろんルビー。
鉄隕石
宇宙の旅人といえば、やはりこれ。
約4000年~6000年前に、アルゼンチンに落下した隕石。
ひとつひとつのかたちに、
古代の人々は、聖なるものの姿を
みとめたことだろう。
われわれには、妄想あるのみ。
ドクロかカンノンか、
はたまた甲虫か。
鉄ニッケル隕石
もしかしたら、
どこかの惑星で繁栄している生物がつくったLSIかも、と
思うことも可能な、
網目模様が、なんとも魅惑的。
異極鉱
火花をちらして、落ちてきたばかりの流星を
ファンタスティックに描くとしたら、
こんな具合だろう。
白い焔がスパアクしている。
結晶のとんがりが、あちこち向いているので、
なおさら火花がまたたいているようだ。
最後はこちらの、
真夜中の硝子工場へしのびこんだ少年が
ひろってきそうな標本。
モルダバイト
隕石が地表に衝突したさいに融解した岩石がガラス化したもの。
チェコ産と聞けば、なおさら硝子工房と関係がありそうに
思えてくる。
といっても、紅が魅力のチェコグラス工房ではなく、
炭酸飲料の瓶工場で、といった感じではある。
なんでも偽物をつくるのが大好きな某国の人が、
まがい品を流通させているが、
これは、目利きの鉱物屋さんから仕入れたホンモノ。
今月はこれでおしまい!
わたしが紹介できなかったなかにも、
まだまだめずらしい標本があるので、
耳猫風信社の鉱石倶楽部も
じっくり、ごらんになってみてほしい