小径の左手に湧水の流れがある。
かつてはこんな小径がいくらでもあったのだが、
今はごくわずか。
しかもすぐそばまで住宅地が迫っている。
散策するのによさそうなこの地域も、
いまや部分的にしか、武蔵野らしい風景は残っていない。
お弁当をひろげる場所も、そうそうあるわけでもない。
野川公園、武蔵野公園という広大な緑地があるので、
そのなかで、休憩することは可能だけれども。
一軒だけカフェがある。
オーブン・ミトン・カフェ。
かつてここにあったお屋敷の洋風の居間を改装している。
(ちょっと入り口がわかりにくい)
ふだんは、お菓子教室となっていて、
カフェとしての営業日はかぎられる。
なので、わたしは営業日カレンダーを確認して出かける。
ランチをたのしむ主婦で大混雑している日もあれば、
窓辺の緑蔭をひとりじめしている気分になれるくらい、
空いている日もある。