新刊の見本ができた。
このたびのイラストは木内達朗さんが描いてくださった。
写真や肉眼では見ることのかなわない、鳥瞰の構図だ。
鳥の目でながめた野川の風景になっていると思う。
それも、地上よりほんのすこし高いところを翔んでいる
ハトやスズメの高度で、
夏の緑の濃さが、迫ってくる。
装幀デザインは、名久井直子さん。
読者のみなさんも、
ほかの本でよくご存じの装幀家だと思う。
わたしは『こどものころにみた夢』(「衣がえ」を掲載している)という
アンソロジー本でごいっしょしたことがある。
単行本は、このたびがはじめて。
見返し(本をひらいたところ)の紙の質感と色が
心憎いあしらいだ。
ぜひ、手にとって楽しんでみてほしい。