こんな小径が、昔はどこの町にもあっただろう。
野川周辺には、今もある。
この画像では、川の流れは右手の草のなかにかくれている。
そのほかは、ごらのとおりの草の海。
こういうところにズカズカ入りこむと、
てごわい昆虫や爬虫類がひそんでいて、攻撃される。
昔はそれにくわえて、野犬もいた。
わたしの「大きい犬が怖い」体験はそのときのもの。
K市に引っ越してくる以前は、台東区に住んでいた。
野犬はいなかった。草むらもなかった。
ハケの段丘のつづきの、東のはずれが、
台東区の上野の山だった。
当時のわたしにとっての、いちばん高い山は上野の山。
つぎが小野照さまの富士塚だった。
富士山とおなじく、7月1日に「お山開き」があり、
その日だけ、のぼることができる。
子どもにとって、提灯でかざられたお山は、
わくわくするところだった。
富士山の溶岩でできている。登山道もある。
興味のあるかたは、小野照崎神社で検索を。
画像の投稿も多数。
庭の、ノウゼンカズラが咲いた。
咲いたとたんに、花が落ちてしまう。
花の命は短かくて……などと思っていたら、
ヒヨドリがやってきて、蜜を吸うために花をむしりとるところを
目撃した。
しかも、ガラスごしとはいえ、わたしの目の前で。
なんて、ふてぶてしい鳥だ。
上野のドバトしか知らなかった子どものころは、
K市にやってきて、なんと小鳥がいっぱいいることよ、と
思ったものだけれど。