煙水晶
アルミニウムイオンがふくまれていることで、
スモーキーな色に染まる。
煙水晶は加工品が多いので要注意だが、これは天然もの。
よりあつまった結晶のかたちがよいだけでなく、
方解石や黄鉄鉱の結晶までがいっしょになった豪華な逸品。
買いつけておきながら、手放すのが惜しくなっている(笑)
黄鉄鉱化したアンモナイト
ジュラ紀(1億5千万年前)のアンモナイトの化石で、
なかみが黄鉄鉱に置き換わっている。
空気にふれると、さっそく風化がはじまってしまう繊細(せんさい)な標本。
この小さなものが、1億5千万年もの時間を
かかえこんでいると思うと
不思議な心地になる。
二枚貝の化石
第三紀(300万年前。つまりこのまえの氷河期の前ということ)の二枚貝の化石。
なかみが方解石(カルサイト)に置き換わった標本。
置き換わった、というのは、本体が腐ったあとに泥や水分が入りこみ、
そのなかの成分が長い年月をかけて結晶化し、鉱物になること。
キャラメリゼしたお菓子のような、この味わい。
方解石なので
下記のようにミネラライトで蛍光する。
貝のかたちは完全ではないけれども、
肋(ろく)と呼ばれる筋のなごりが、
もとの姿を連想させてくれる。