藍方石(アウイン)
ラピスラズリという石のなかには、
青色の絵の具のもととなる、
さまざまな青い結晶が集合しているのだが、
これもそのひとつ。
透明感のある淡青色がうるわしい。
たいへん小さな粒だが、ちょっと拡大するだけでこのとおり、
淡青色の世界がひらける。
人それぞれにちがった印象を受けるにちがいない。
ふつうに撮影すると、こんな感じ。
(実物はもっと小さい。通販ページでサイズのご確認を)
↓
小さな粒々なので、
今回はプラスティックケースにおさまったセット売り。
天藍石(ラズライト)
これも青い絵の具のもとになる。
青色の濃いものが天藍石の結晶で、白いところは石英、母岩は変成岩。
この石からつくられる青は、
青ガラスの透明感を持った青、
という意味でsmalt(スマルト)と呼ばれる。
天青石
耳猫風信社の鉱石倶楽部ではおなじみの天青石だが、
これは、透けているところがあるのが特徴の標本。
氷のような透け具合が、きわだっている。
反射の光だと、こんなふう。
スペアミントキャンディのような、涼しげな色合いに。
トルコ石
人類が見つけた最古の宝石のひとつ、トルコ石の標本。
まるいかたちが、愛らしい。
鉄と銅の含有量の微妙なバランスにより、
このうるわしい色が出現する。
背後にあるのは、角砂糖。
大きさを比較できるように、ならんでいる。
今月の鉱石倶楽部のご案内は以上となる。
夏の空や海の色を連想させる青系の標本をあつめてみた。
それぞれの青に味わいがある。
みなさんのお気に入りが、見つかればさいわいだ。