9月になった。
いつもならば、そろそろ秋冬にそなえて、
家のなかの片づけをはじめる。
秋霖(ながあめ)の季節になるまえに、
カーテンの洗濯をしたり、椅子カバーを洗ったり、
秋ものの布団や毛布を、
使うまえに洗ったり干したり。
それらすべては、朝晩が涼しくなることが前提。
いまの状況では、とてもむり。
庭は草ぼうぼう。
蚊に狙われるのがいやで、水やりもしていない。
植物の生命力に期待するのみ。
原稿に追われていた8月末までは、
なんとか体力を持ちこたえたものの、
仕事のひとやまを越えて、ほっとしたとたんに、
胃が不調に。
ひと昔まえは、夏バテで食欲が落ちると
体重も落ちたものだが、
近ごろでは、落ちるのは体力や集中力のみ。
食べても食べなくても、体重に変化なし。
どういうこと?
秋の高原に出かけたいと、
毎年、この季節には思っている。
しかしながら、実行できず。
今年も無理かも。
「デカルコマニア」は来月の「新潮」11月号で連載を
終了するが、しめくくりに番外篇2を入れることになったので、
今はその準備中。
これを予定どおり来年1月号に掲載すると、
番外篇1からはじまったこの物語が、
1年がかりで、終了することになる。