「橋本平八と北園克衛展」に行った。
(世田谷美術館は、どこの駅からも遠いので、
途方にくれてしまう)
北園克衛の直筆の書簡や原稿用紙をはじめて見た。
つづけ字をつかわないモダンボーイの文字だ。
今回の発見は、克衛さんは詩の創作のみならず、
写真やデザインの仕事も数多くこなしていた、
ということ。
詩人として意識していたので、
グラフィック方面の仕事
(ブックカバーや広告)の実績が、
こんなにたくさんあるとは、知らなかった。
ハヤカワのミステリーのカバーの数々などは、
知らずに目にしていたのだ。
克衛さんの仕事として、
展示されていた書籍のなかに、わが家の本棚にある文庫本も
まじっていた。
カバー画の作者を確認していなかったのは、
うかつだったが、まさか克衛さんとは思いもしなかった。
(たとえばロアルド・ダールの翻訳のカバー)
ランチは世田谷美術館のレストランで。
こんがり蒸し焼きにした鶏のもも肉とマッシュポテトが、
なんとも、おいしかった。
鶏の皮は、パリパリで、なかみは、ふんわり。
フランスパンとロールパンも、
きめこまやかな生地。
すっかり満足、満腹。
近ごろ、べつ腹がなくて、
デザートをいただけなかったのは、残念。
季節のケーキもおいしそうだった。
世田谷美術館は駅から遠いので、
秋の散歩をかねて、ランチこみで、
のんびり、ゆっくりおでかけになるとよいと思う。
どこかの、ついでに寄るのは、ちょっと無理。