4つのP VOL.2
1月8日(土)より、「Passto ・ 追憶」と副題のついた展覧会がはじまった。
望月さんが、染め絵の本を発表しはじめた80年代の作品から、
新作まで、
いろいろな技法の作品を見ることができる。
染めを生かしたのれんやタペストリーのほか、
紙版画やブロンズ作品がならぶ。
ことに紙版画は、 「紙業師」(かみわざし)の異名をさしあげたいくらいの、
インクの黒が豊かな色彩を感じさせる連作だ。
タイトルは「Mの辞典」。
あやしく不思議なMのことばがならぶ。
望月さんの頭文字もM。
わたしもMなので、
気になる作品だ。
望月さんの展示ではめずらしくガラスケースが登場。
非売品の数々がおさめられている。
指し物師の技による函入りの本は、
「バッハのカンタータ」
なんと、手書き(つまり直筆)の絵が収録されている。
限定15部(それぞれ手書きなさっているので、微妙にちがうのだとか)
まさにコレクターアイテムだ。
会期は、1月26日まで。
西武線 鷹の台の「松明堂ギャラリー」にて。
なお銀座の「GALLERY TUSBAKI」でも
望月通陽展がひらかれる。
こちらは、1月11日(火)より、24日まで。
日曜日は休廊。
関東以外では、広島でも個展がある。
広島市中区の「ギャラリーたむら」にて。
1月6日(木)~1月16日(日)まで
型染め作品のほか、鋳造ガラス作品など。
お近くのかたは、おでかけになってみては。
望月さんの作品には、独特のタイトルがついている。
それを「読む」のもたのしみのひとつ。
運がよければ、望月さんご本人とお目にかかることもできる。