1 バナジン鉛鉱 ばら色の微熱
いま、まさにばら色の熱をおびているように
中心部から外へひろがってゆく色あいが魅力。
さかんに燃えるのではなく、
じんわりと。
もうひとつの“黒いばら”的標本のほうは
銀色の朝露をおびたよう。
ちょっと渋めが好みの少年向き。
2 貝オパール 貝の火(by kenji)
わずか13ミリの、それは小さい貝のなかに、
虹色の火がひそんでいる。
ちらちらと見えたりかくれたり。
虹という字がどうして虫偏なのか、
なんとなく実感できる。
3 水晶 溶けない氷
大きさ6センチの堂々たる結晶。
ずっしりと重い。
光の反射で
銀色にかがやきもすれば、
透きとおる氷のように見えることもある。
by kotorico-nagano
| 2011-10-13 04:58
| 鉱物・化石
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