原稿のトンネルからなかなか抜けられず、
ご紹介が遅れてしまったのだが、
このほど
創元社より
まさに眼福と云うべき図鑑が刊行された。
瑪瑙コレクターにして、グラフィック・デザイナーでもある
山田英春氏のコレクションを中心とした
『
不思議で美しい石の図鑑』。
瑪瑙や玉髄や孔雀石、
原石もさりながら、
磨けばあらわれる迷宮の魔力もじゅうぶんに
承知していたつもりだったけれど、
常識を超えた標本が
あるところには、あるものだ。
カバーからしてすでに、このとおり魅惑的だ。
(石の部分はエンボスになっている)
ページをひらけばさらに、
ウルワシク、あるいは面妖な
模様が渦巻いている。
お見せしたいけれど、
それはネット書店で各自ご確認を。
ジャケ買いしても、まずまちがいない。
(鉱石が好きな人ならば、だけれどもね)
こんなに盛りだくさんの
ビジュアルが楽しめるなら、
3800円は、ぜったいお得でしょう!
昔の石版画(の複製画)で目にした鉱石標本のなかには、
それはただの妄想で、ホンモノを写したわけではあるまい、
というような逸品があった。
でも、この図鑑には、
絵のような標本の写真が、目白押し。
コレクターの執念(と財力)を感じる。
ともあれ、一度、
ご覧あれ、という図鑑なのだった。
(きのう、やっつけ仕事の画像をアップしていたため、
修正した)