おりしも、どこぞの大国でめでたい式典が行われ、
その昔の戴冠式の映像がニュースをにぎわせている。
上空では、太陽の王国の戴冠式で大騒ぎ。
というわけで、こんな標本を選んでみた。
冠のような、ルチル石。
小っちゃくて、きんきらで、カワイイ。
べつのヴァージョン。
コロナのかたちに、それぞれの味わいがあって、
どちらを選ぶか、迷ってしまうところ。
小学生のころ、
部分日食のさいに、画用紙にパンチ穴をあけて、
その透過光を、白い紙に映して観測する、
という方法を教わった。
以来、部分日食はそんなふうに観測してきた。
木漏れ日を観測するのもおもしろい。
まるい光が欠けて、三日月になる。
『野川』のなかで書いたとおり。
金環日食では、わっかがたくさん、地面に落ちる(はず)。
なにも、大騒ぎして観測めがねを買わなくても。
めがねがあっても、直接見るのはヤめたほうがいい。
洗面器にくんだ水にススを流して、
そこに映る日食を見る、という方法も教わったけれど、
いまはススが身近にないものね~。
美術系のヒトは、
デッサンのときの木炭を削ればいいか。
墨汁でも大丈夫だと思う。
・・・しかし! 曇り空の予報。
そんなものだよね。
というわけで、ルチルの標本で
金環日食気分をどうぞ。
トルマリン。
この色とかたちと、
ほどのよい小ささ(大きさではないところが、ミソ)
葡萄石。
これはぶどうというより、
ウィスキーボンボンのようにも見える。
こちらは、流氷の天使となんだか似ている。
ちょっとワルそうなかんじ。