國芳の描く金魚は、
空想力ゆたかな絵師の、
きわめつけの妄想の世界だと思っていたけれど、
この『金魚図鑑』の
金魚たちのさまざまなビジュアルを
ながめて、
考えをあらためた。
金魚って、こんなに表情ゆたかだったんだ~!
びっくり。
日ごろ、
「鳥にも表情があるの? 怒ったり困ったりするの?」
と訊かれて、
「あたりまえでしょ!!!」
とフンガイしていたわたし。
でも、金魚にここまで表情があるとは、
正直なところオドロキ。
國芳描くところの
正面顔で四角く口をあけて、ちょっと怒ったような
駄々っ子のような、
あのかわいらしい表情とそっくりの金魚の写真に、
目をうばわれた。
これは、このあいだ吉祥寺リブロさんに
サイン会の打ち合わせでおじゃましたさいに、
エスカレータ横の目立つところに
書店員さんイチオシ!というかんじで
展示してあったのを見つけ、
即買い(打ち合わせのあとで)した本。
書店員さんが「とくにオススメ」のページに
インデックスシールをつけた見本までおいてある力の入れよう。
たしかに、金魚ときいただけで、
後ずさってしまう人も多いだろうから・・・。
まずは手にとってみて、という気持ちがあふれている。
げんに、いっしょにいた編集者は、
「金魚は苦手~。らんちゅうはとくに!」と云う。
でも、そのらんちゅうの写真がとくにカワイイ!
白いお顔の「おちょぼぐち」に口紅つけて
おすまし顔、というのがいて!
まあ、みなさんも騙されたと思って、
サイン会へお越しのさいは、
『金魚図鑑』もチェックしてみてね。
せっかく、気軽になかを見ることのできる見本も
おいてあるのだし!
金魚を見直すことうけあい。
かさねて、國芳って、
ほんとうに観察眼がすぐれていたのだなあ、と実感。