ずっとむかし、選挙権を得たばかりのころの話。
投票所に行くたび、
記入台にそなえつけの鉛筆が、
そのときどきによって、
バラバラに置いてあったり、
きちんとそろえて置いてあったりするのは
なぜだろう?と思っていた。
何度目かに気づいた。
先に使った人の問題なのだ。
投票用紙に書きこんだあとで、
鉛筆をそろえて置く人と、
ただなんとなく置く人と
投げだす人がいる。
鉛筆はきちんとならんでいるほうが、
投票するさいに気持ちがよい。
だから、わたしも書き終えたら、
つかわなかった鉛筆もふくめて、
そろえて置く。
消しゴムがあるときは、それもならべる。
それから投票用紙を折りたたんで、投票箱へ。
とはいえ、左利きの人にとっては、
右側にそろえて置かれていても、
気持ちよくはないかもしれないが、
左利きの人にとっての、日常の「不自由」は
常態化していると思うので、
ここもガマンしてもらうしかない。
右利きという点では多数派のわたしも、
投票行動においては完全な少数派だった。
選挙結果を知り、
世間との、あまりのズレにおどろいた。
そう云っている人が、わたしのわまりにはたくさんいる。
(というより、ほとんどだが)
少数派でかたまっている、というだけなのだろう・・・。