この春、家電をまとめて買いかえた。
いつもいっせいに買いかえるので、
いっせいに古びるというわけ。
それぞれ「働きもの」ではあるのだが、
あらたな機能にともない
「使用方法」もあらたになる。
会話の構築に
しばらく頭を悩ませる日々がつづいた。
基本動作は、旧式をふまえて
勘をはたらかせれば、どうにかなる。
けれども、より賢くつかい「省エネ」するには、
説明書を 〈とっくり〉読まなければいけない。
これが苦手。
家電本体との会話よりも、さらに困難。
トリセツの日本語(らしきもの)に、
いちいち腹を立てることになるからだ。
最初の注意事項や警告のところで
わたしのきらいな「~させていただきます」の山盛り。
ここでもう読む気が失せる。
機能の説明に進めばさらに
あやしいニホンゴがならぶ。
というわけで、たいてい「エコ」な使い方を
マスターできずに耐用年数を終えることになる。
今回は、あらたに食洗機やドラム乾燥つき洗濯機や
ディスポーザーという
これまでなじみのない家電もくわわったので、
「外国人」と対話をしているような気分。
冷蔵庫は「氷を生む」。
以前は製氷皿に水をはって、凍らせるタイプだった。
新冷蔵庫は、
タンクに水をいれておくと、
やがて氷になる機能がついている。
ゴトゴトゴトと音がすると思って
製氷トレイをのぞいてみると、
氷が5つ・・・。
なんだか、たまごを生んでいるようだ。
しばらくたつと、またゴトゴト聞こえる。
いつのまにか、たくさんの氷のたまご。
この季節はまだ冷たい飲料の要らないわたし。
この氷を、ディスポーザーの洗浄につかう。
ここは、ちゃんとトリセツを読んだ。
キレイにつかうことは、わたしにとって重要だから。
ディスポーザーの奥に
茶ガラなどが残ってなかなか洗い流せないとき
氷をいれて、スイッチオンにすると、
ピカピカになる。
わたしが属する自治体では
ゴミ袋有料。
茶飲みババアである。
「燃やすゴミ」の大部分は
これまで茶がら、コーヒーがらだった。
ディスポーザーのおかげで、これがなくなり、
週2回のゴミ収集日に出すゴミの量は
最小のゴミ袋(5ℓ)の半分くらいになった。
袋がいっぱいにならなくても、
生ごみは家においておくわけにはいかない。
ディスポーザの導入は自治体の許可制なのだから、
あわせて
もっと小さいゴミ袋を販売してほしい。