『宮澤賢治語彙辞典』についての入沢康夫さんの書評を拝読して、
賢治さんが、百舌とムクドリを混同していたことを知りました。
いままで、まるで気づきませんでした。
子どもたちが、騒がしく学校の門から出てくるようすを
賢治さんは百舌の群にたとえているのですが、
百舌は群れない鳥ですので、これはムクドリのほうがふさわしいわけです。
賢治さんの故郷岩手県地方では、
現在でもモズとムクドリは混同されることが
あるそうです。
騒々しさが似ているからかもしれません。
秋の百舌は、とりわけ騒がしいですね。
このところ、毎朝「絞殺される~」的な鳥の叫びが
農業大学の農場のほうから聞こえてきますが、
もちろん、百舌の声です。
多くの小動物が、この鳥に絞殺されていることでしょう。
今年は、イチョウの黄葉がダメな感じです。
夏の水不足のせいか、
緑色の葉が、黄葉せずに茶色く枯れています。
銀杏のにおいは、いつもどおりでしたが。
茶碗蒸しをいただきたくなる季節です。
ずぶずぶにくずれた茶碗蒸し、実は好きです。
玄米ごはんや麦飯に、のっけることもあります。
とはいえ「おかけになった番号は……」の
妻のように、お弁当箱に詰めることはないと思います。