ずいぶん、たくさん雪が降りました。
45年ぶりの積雪量というのもオドロキですが、
45年まえが(余裕で)ある自分の年齢にもびっくりです。
あの朝は、2キロさきの学校へゆくのがたいへんでした。
長靴でも、もぐってしまうので
なかにビニール袋も履いていました。
野川では、橋が雪に埋もれてランカンもよく見えず、
おそるおそる歩きました。
渡った先から、ゆるやかな坂がはじまり
学校の手前は切通しの急坂です。
雪山登山のようでした。
手もつかって、這いながらのぼり、
やっと上までたどりついたのに、
やはりというか、当然というか、
みんなおなじことを思いついて、
学校の給食室で不要のダンボール箱をもらってきました。
もちろん、つぶしてソリにするためです。
それを持って、喜々として坂道へもどり、
滑りおりました。
わ~い、ソリ遊び!
夢中になりすぎて、始業ベルが聴こえませんでした。
先生に呼ばれて、みんな大急ぎで教室へもどりましたが、
こんどは、びしょびしょで、大騒ぎでした。
手袋や帽子をだるまストーブのまわりの柵につるします。
ぬれた毛糸は、異臭を放つので、
教室がヘンなにおいで、
まるで授業に集中できませんでした。
ふだんでも、わたしはあまり集中していなかったのですが。