火曜日、母より「入試問題になってたの?
と電話で訊かれました。
「?」
もちろんわたしが事前に知っているわけはありません。
なんの話かと思ったら、
都立高校の入試問題と解答が新聞に掲載されているとのことでした。
都立高校の入試問題で自分の名前を目にするとはね~。
「夏帽子」は擬古文体で書いているので、
いったい何時代の人の文章か、と中学生は思ったことでしょう。
おつかれさまです。
シュウズとか!
入試問題に使われることを前提にしていたら、
シューズって書きますよ。わたしもね。
問題はむずかしかったです。
この擬古文体を中学生のときに読むハメになったら、
投げだすかも。
問2は「正解がない」とわたしは思いました。
だから解答欄を確認。(エ)
ええ!!!!
びっくりしました。紺野先生って、
自己中だったのですね。
知りませんでした。
というより、もっと心理描写を細かく(うっとうしく)
――とくに少年のほうを
書きこまないと
意図を汲みとってもらえないのですね、と思いました。
この作品を発表した当時のリアルタイム読者は、
少年の心理状態を
ちゃんと「読みとってくれた」とわたしは信じたいです。
もちろん、紺野先生にはわかっています。
運動会の練習に熱中する級友たちのように、
自分のいいところを見せられないのが口惜しくてしかたのない少年に、
その価値以外のことは考えられなくなっている彼に、
「空を見にきたんだよ。きみだってそうだろう?」と
意識を変えることをうながしているのです。
そういう場面なんだけどなあ。
まあいいや。
いつもお伝えしているとおり、
入試問題というのは、作者の意図ではなく出題者の意図で
つくられるものなのです。
画像は、お台場です~。
ぽっかり雲が、面白かったのですが、
露光が強すぎて、雲がうすくなってしまいました。