きのうの朝、もやのかかった東の空に陽がのぼり、
太陽の輪郭が、くっきりと浮かびあがりました。
まんまる。
それほど遠くない未来には、
日常的にこんな太陽しか目にできないかも。
大気中の不純物のせいで。
しかし、目に見えるものはまだしも、です。
マスメディアはいつも
ものごとの本質からわれわれの目をそらしておくための
活動には熱心ですね。
細部に熱中するあまり、全体像はぼやけてしまいます。
『核燃料サイクルの闇』(秋元健治/現代書館2006)
という本を読みました。
刊行年でわかるとおり、東日本大震災が起こるまえに
書かれたものです。
日本ではなく、
イギリスの核施設でなにが起こっていた(当然ながら進行中)か
の詳細なレポートです。
同時に、わたしたちが何から目をそらされていたか
(そらしていたか、という責任問題でもあります)と
いう話です。
カンブリア州、アイリッシュ海、湖水地方と
聞いて思い浮かべるのは、
わたしの同世代の人なら、
萩尾望都さんの作品を読んで
あこがれた世界ではないでしょうか。
上掲の本は、
その地域にある核施設の闇を追った内容なのです。
2006年の時点で、
すでにじゅうぶん恐ろしい事態であったのに、
その後もいろいろごまかされ、騙されました。
そうして無知でした。
核廃棄物とイギリスといえば
すぐに思い浮かぶのは
高校時代に放送していた『スペース1999』という
イギリス製のテレビドラマです。
このドラマでは、核廃棄物を月に運んで捨てていました。
その輸送のための宇宙船が、
事故により軌道をそれて漂流し、
地球へもどれなくなる、という話でした(うろ覚えですが)。
現実問題として、
放射性廃棄物をこれ以上増やしてはならないのは
あきらかなのに、まだ原発を稼働させる神経が
どうしても理解できません。
電源は必要です。
わたしとて、オール電化の家で暮らしているのです。
電力は原子力以外の電源でまかなうべきです。
火力や水力でコストが高くなるのなら、
それにあわせて経済活動を行うしかないでしょう。
原子力発電がクリーンでコストがかからない、などと
ぬけぬけと云う与党が支持されつづけるということは、
神話を信じている人がまだたくさんいるというわけですね。
東京オリンピックも神話の世界、とわたしは思っています。