早朝、しらじらと明けはじめのころ
室内の換気用のフィルターを通して鳥たちの
朝の鳴きかわしの声が聞こえてくる。
けさは、今年はじめてのカッコーの声を聞いた。
曇りがちの、どんよりした空が好きらしい。
姿をかくすのに、ちょうどよいと思うのか?
カッコーが鳴くときは、
すでに托卵をすませたあと、であるらしい。
托卵されるほうのオナガが大騒ぎして、
あたりは騒々しくなる。
オナガは、自分の巣のなかのカッコーの卵を見分けて摘みだす
術を世代ごとに向上させているのだとか。
カッコーのほうも、見分けにくい卵を産みつけるワザに
磨きをかけているらしいけれども。
きのうの昼間は、
やわらかな緑の草をくわえて歩くスズメを目撃した。
巣材にするのだろう。
近ごろは住宅の屋根の構造が変化して
瓦のすきまに巣をつくることができなくなり、
スズメが激減しているというが、
いっぽうで、ツバメが巣立ったあとの巣を
リフォームしてつかうスズメも多いらしい。
草を運ぶススメも、ツバメの巣のなかに
敷くつもりだったのかもしれない。