どしゃぶりの雨の日に出かけたので、
恐れていたほどの混雑がなく、
ゆっくり観ることができました。
水銀がたっぷり入っていそうな銀朱と
クロームを含んだ翠の色合いが、
やはりバルテュス!でした。
今回、もっとも目を奪われたのは、
バルテュスが11歳のときに制作した
愛猫ミツの物語のための素描シリーズ。
のちにリルケの序文をつけて『ミツ』として
出版されます。
少年バルタザールは、このとき以来
愛称のバルテュスを使うようになったそうです。
小さな絵なので、会場で細部まで鑑賞するのは
むずかしく、
図録を買ってきました。
ほかに、一筆箋も。
一冊で6種類の絵が楽しめます。
これが、実際に使ってみると予想以上に
なんとも味わいがあって、
ああ、一冊だけでなく、オトナ買いをしてくればよかった~と
いま、残念に思っているところです。
後年のタブローに登場する猫たちは、
なんだか気難しい顔をしているのですが、
少年時代に描いたミツは、
ちまちましていて
と~っても愛らしいです。
トートバッグもあって、
もちろん買ってきました!
が、もったいなくて使えないかも~。